法令のグレーゾーンにチャレンジすることで広がるマーケット、法令・制度改正にチャレンジすることで広がるマーケットがある。

新規事業を立ち上げる際の法令の解釈の案件を多くやらせてもらっているが、試行錯誤して解釈で最大限対応することにより、当初法令上無理筋だと考えられていた事業でも実現できるものは多い。これは、従来保守的に考えて手をつけていなかった法令の「グレーゾーン」で広がるマーケットだ。

グレーゾーンについては、スタートアップ・ベンチャー企業においてやりやすいことは従来から言われているが、これまで経験してきた肌感覚としてもそれは正しい。リスクをとりやすいからだ。ただし、大企業においても果敢にチャレンジする事例はあるし、そうした経験もさせてもらっている。多くの企業がここにチャレンジしていけば、ユーザーに素晴らしい価値を与えるチャンスは多いし、法の発展という観点からもプラスになる。

明らかに法令上は難しく、制度改正が必要な事業もある。この場合は、政策提言やロビイングを行って制度改正にチャレンジしていく。制度改正が実現すれば新しいマーケットが生まれる。

制度改正については、多くの場合は人材力や資金力のある大企業が中心になる。しかし、ベンチャー企業でも成功している事例はある。

こうしたリスクに果敢にチャレンジする企業を応援することが当事務所のミッションでもある。法律家としては、新たなビジネスを構築するため、判例も覆すような新たな解釈・理論を考え抜くとともに、政策提言においても縦横無尽に多面的交渉に挑む覚悟を決める。